2014年1月9日木曜日

長期計画の必要性

長期利益計画の必要性について考える。長期利益計画など描いたとおりにならないのだからいらないという論者もいる。果たしてそうだろうか。

・短期利益計画を積み重ねたものが長期利益計画ではない。
・長期利益計画とは、長期と言うと期間的な印象が強いが、むしろその点にとらわれず、今まで漠然と考えていたことを文章にして正確にするということと考えることが重要である。
・経営者には、計画は俺の頭の中にあるからと、紙に書かない。しかし本当は考えていない。考えていないから紙に書けない。
・箇条書きでいいのだ。必ず商売を1日やらないこと。その1日を使って計画書をつくろう。計画書を作らなければ実行できない。

日常の業務に追われているから、5年後を大きく考えることができない。積み上げていっての5年後はなんとつまらないものか。

 
認識を改めよう。
  1. 予測が難しいからこそ、考えなければならない。
  2. 考えない人より考えた人の方が有利だ。
  3. 商売に絶対にいいということはない、よりよいことをやっていくのが得策なのだ。
  4. 無駄をなくことができる。3年後に実らないことを一生懸命やらないために。

 
日常業務に追われ、計画もつくっていない経営者がいる。社員には頑張りが足りないと怒っているが方向も示さないでただ頑張りが足りないと言っている。問題は方向を示さないと社員は育たない。

長期経営計画の要諦は、社員の給料を5年後にいくらにするかを決めること。例えば倍にする。

社員の希望が長期経営計画にリンクしないといけない。そうじゃないと売れ売れと言われても儲かるのは経営者だけじゃないかと見透かされてしまう。経営者は我利我利では会社は大きくならない。運よく儲かれば高級マンションに住み高級外車に乗る。それで10年は持ってもそれ以上は持たない。会社は大きくならない。

社員の給料を5年後に倍にする。そのために今期は幾らの売り上げが必要かが社員みんなの意識の中に入ってくる。1人、1人がよし給料をあげるぞとの意識でやれる。長期計画から逆算して、今期の目標ができる。みんなが実現に向かう。

絵にかいた餅の経営計画に慣れてしまうと社員は適当にやっておけばいいと思う。

計画通りにいかなければだめだというのが、会社を大きくするための考え方の基本である。

計画なんていらないとか言うのは会社が大きくなって、優秀なスタッフがそろってからだ。

  次回につづく